あらすじ
主人公紹介
高校生・宇佐見葵(うさみ・あおい)は、ごく普通の女子高生……のはずだった。
だが実家は代々続く除霊家業。見えてしまう体質のせいで、彼女は半ば強制的に“仕事”を押しつけられている。
時給は六百円。報酬はコンビニのおにぎりや弁当。
それでも依頼をサボれば口座が凍結されるという理不尽なシステム。
バディAI〈ヨミ〉に監視されながら、葵は今日も霊と向き合う。
廃アパートで泣く少女、墓地から伸びる腕、黒板に「死ね」と書き続ける霊、深夜コンビニの顔のない客……
彼らはみな、“人間だった頃の未練”を抱えている。
「怖いし、安いし、マジありえないんだけど!」
そう愚痴りながらも、葵は一つひとつの対話を重ねていく。
そして気づくのだ。
──この仕事、めっちゃ面倒で嫌い。でも、忘れちゃいけない、人間の記憶がそこにある。
嫌々でもやる。今日も、除霊です。