あらすじ

ひとりの天才がいた。 世界の真理を数式で解き明かし、物質の理(ことわり)を自在に組み替えることを至上の喜びとする、探究心の怪物。 人間関係の複雑さより、美しい数式の整合性を愛し、権力闘争の駆け引きより、工房に籠って真理を追究する時間をなによりも尊ぶ、根っからの引きこもり気質。 そんな彼女が、事故の果てに目覚めたのは、道理も論理も通じない、血と野望の戦国時代。 しかも、滅びゆく名家の、か弱い赤子として。 天下統一? 興味ない。 歴史の修正? 知ったことか。 だが、私の研究室(平穏な暮らし)を脅かすというなら、話は別だ。 これは、面倒くさがり屋で非社交的な天才錬金術師が、己の知的好奇心と安寧のためだけに、仕方なく立ち上がる物語。 「神の子」の仮面を被り、未来知識ゼロで神託を告げ、 生涯の相棒となる「黒田官兵衛」の才能に目を輝かせ、 ついには「播磨の怪物」と恐れられ、歴史の魔王「織田信長」と対峙する。 ――すべては、静かな工房で、心ゆくまで研究に没頭するために。 その「ついで」に、滅びるはずだった家を再興し、乱世のパワーバランスを根底から覆していく。 史上最も迷惑で、最もマイペースな英雄譚が、ここに幕を開ける。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/06/27
  • 現在の作品播磨の錬金術師~織田信長が最も恐れた男~