あらすじ
魔王を討ち果たした魔法使いデミールは、血に染まった玉座の間で仲間の亡骸を並べる。
かつて魔王軍に属していた彼は、裏切りと救済を経て、勇者たちと共に戦った。
だが、勝利の代償はあまりに重く、僧侶エレノアをはじめ、仲間は命を落とした。
魔王城の司書リレイから「蘇生の秘法」を知らされたデミールは、命を賭してエレノアを蘇らせる。
復活した彼女は他の仲間も次々と蘇生させるが、その奇跡はやがて歪んだ正義へと変貌していく。
狂信に染まり、操られる仲間たち。 かつての絆は、信仰と魔力に引き裂かれていく。
「贖罪とは、誰のためにあるのか」 魔力に意思が宿る世界で、正義と悪意が交錯する。 仲間を救うため、そして自らの罪と向き合うため―― デミールは再び、魔王城から立ち上がる。