あらすじ
平凡な高校生・蒼は、ある日の授業中、教室ごと突然光に包まれ、見知らぬ異世界へと転移してしまう。そこは王国によって勇者候補として召喚されたクラスメイトたちが集まる学園都市だった。
蒼には「記憶改竄(ブラックボックス)」という、効果も使い方も不明な特殊能力が付与される。しかし能力の使い方が分からない蒼は、すぐにクラスの仲間から「お前、何もできなさそうだな」と冷たく馬鹿にされ、孤独感と焦燥感に苛まれる。
異世界での訓練や日常の中で、蒼はまだ微かにしか自覚できない能力の兆候に気づき始める――周囲の動きがわずかに変化する瞬間や、事故が未然に防がれる感覚。しかしそれは偶発的で、制御もできない。孤独な状況の中、蒼は自分の力と向き合い、少しずつ異世界での生き方を模索していく。