あらすじ
親の期待を一身に背負い、夢すら“押しつけ”られて生きる受験生・篠原悠。
一方、奔放な母のもとで育ち、居場所を探す日々を送る増田涼介。
全く違う道を歩んできたふたりは、街の片隅にある喫茶店「ポラリス」で出会う。
温和な店主・鹿島への共通の憧れを通じて、少しずつ心を通わせていく悠と涼介。
そんなある日、鹿島から「夜の高原へ星を見に行かないか」と誘いを受ける。
卒業を控えた涼介と、受験に追われる悠――それぞれの思いを抱えながらも、ふたりはその提案に心を動かされる。
けれど、星空を見に行く一週間前。鹿島が突然、倒れてしまう。
計画は中止にすべきだと告げる悠に、涼介は静かに言う。
「俺は、大人になりたい」
悠もまた、「大人になるため」に、彼のあとを追う決意をする。
そして少年たちは、星空の下、自分たちだけの“未来”を見つけに行くのだった。