あらすじ
★北千住物語七部作
🔵北千住物語 Ⅰ、美久編(物語シリーズ①)、https://bit.ly/4cuEcXa、完結済み
北千住の元ヤン大学生田中美久と兵藤武のラブストーリー
🔴北千住物語 Ⅱ、順子編(物語シリーズ①)、https://bit.ly/3EclUgI、連載中
美久のヤンキー時代の妹分、後藤順子が合法JKを使ってP活組織を作り上げる。
⚪️北千住物語 Ⅲ、紗栄子編(物語シリーズ①)、未公開
美久と武の周りのラブストーリー
⚪️北千住物語 Ⅳ、憑き神編(物語シリーズ①)、未公開
🔴雨の日の美術館 Ⅰ、美香編、https://bit.ly/3EaKE98、連載中
🔴雨の日の美術館 Ⅱ、早紀江編、https://bit.ly/3R70gxh、連載中
🔴雨の日の美術館 Ⅲ、楊少校編、https://bit.ly/42O8UqR、連載中
午前中最後の授業が終わり、昼休みになった。教室から廊下に出て、いつもの屋上への階段口にぼくは行こうとしていた。向こうから、3年D組の節子さん、紗栄子さん、佳子さんの三人組がやってきた。
数週間前に、後藤順子と彼女の三人組の恭子、敏子、恵美子、他校のヤンキーとの大立ち回りが学校中の話題になった。智子を初め、数名の女の子が覚醒剤漬けにされて、援助交際をさせられていたそうだ。
それを先輩の田中美久さんや節子、紗栄子、佳子の三人組が暴いて順子たちをのした、という話。警察沙汰になって、後藤順子と彼女の三人組は少年院送りになったそうだ。生徒集会で、校長をはじめ教師から、覚醒剤などの薬の話、援助交際の話、はては性病の話など、しばらく注意事項を連呼された。童貞のぼくには関係のない話だ。
紗栄子さんがぼくを見て話しかけてくる。困るなあ。「A組のアキラくんじゃないか?どこ行くんだ?屋上でボッチメシするの?そりゃ、寂しいよ。私と食べない?」と紗栄子さんが言う。
「紗栄子、童貞くんをからかっちゃいけないよ」と佳子さん。なんでぼくが童貞だってみんな知っているんだろうか?
「だって、アキラくん、可愛いもの。タケシ兄さんみたいに目立つ人じゃないし。私の好みなんだよなあ」と紗栄子さんが勝手に言った。
「おい、紗栄子、アキラくん、怯えているじゃないか?」と節子さん。最近、和服姿で街を歩いているのをよく見かける。田中美久先輩のように超絶美少女というわけではないが、ヤンキー姿を止めてから、節子さん、紗栄子さん、佳子さんの三人はかなりキレイになった。しかし、元ヤンは元ヤン。怖い。
「アキラくん、怯えなくてもいいよ。こう見えて、私は優しいんだ。今度、デートしないか?それで、デートの後、私と女体の神秘を二人で探求するのってどうだい?」と紗栄子さんが恐ろしいことを言う。
「こら、紗栄子、全然逆ナンになってないだろ?アキラくん、ますます、怯えているじゃないか?」と佳子さんが言って「アキラくん、ごめんね。こいつ、超肉体派だから、怯えさせないナンパの仕方を知らないブキッチョなんだよ。すまんね、呼び止めて」と紗栄子さんの耳を引っ張って引きずっていく。
「アキラくん、私で良ければいつでも筆おろしオッケーだからね。覚えといてね」と紗栄子さんが言いながら、階段を降りていってしまった。ひと言も返せなかった。
あ~、怖かった。紗栄子さんは体が半端なくバンバンのグラマー肉体派だもんなあ。迫力すごい。でも、いつでも筆おろしオッケーだって?冗談でしょ?でも、冗談じゃなかったら・・・ああ、恐ろしい。想像しちゃダメだ。イカン、イカン。