あらすじ
聖女村―名前の通り聖女が住む村。穢れというものが存在する世で唯一それを祓うことができるのが聖女である。そこに住む聖女たちは見目麗しく、優しく、慈悲深く、愛情深く、謙虚で清らかな存在。
―――なんてのは世の人々が抱く空虚な幻想。聖女だって人間。見目麗しくたって、特別な力を持っているからって、心が清らかなわけではなし。清らかだから聖女なのではない。穢れを祓う力を持っているから聖女なのだ。
とはいうものの職業柄イメージも大事だから我慢もするし猫も被る。だがゲスい視線を向けられるは、変な奴に絡まれるは、へこへこしないといけないは、なんともストレスが溜まる聖女業。不満も溜まれば愚痴を言いたくなるというもの。
嫌いな人間が不幸になれば大笑いすることだってある。
他人に救いを?いや、知らない人ですけど…。自分や仲間の利、お金大事ですけど。
聖女が見聞きしたことは守秘するべき?そりゃそうだ、うんうん。なあんて……仲間内ではそんなものないない。彼女たちは今日も吐き出す。自分たちに起きた出来事を――悪態を添えて。
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