あらすじ
天才AIエンジニア・春凪一(はるなぎ はじめ)、62歳。
彼がその半生をかけて抱き続けたのは、無配慮と利己主義が蔓延る現代日本への深い幻滅だった。
「――責任と静寂を、自らの意志で選択する者たちが集う場所を」
彼の理想は、自らが開発する【最高性能のAI】が統治する、全く新しい国家の創設。
800年以上前の悲劇の貴公子・平維盛の願いと、神秘の光に導かれ、彼は奈良の過疎の村「野迫川村」を運命の地と定める。
これは、一人の男が銃弾を一切用いることなく、知力、経済力、そして理念の力のみで日本政府に「静かなる戦争」を挑み、理想の国家を築き上げるまでの物語。