あらすじ
ゴシックロリータの袖からのぞく白い指。
隠された星座図。
館の奥で、古時計が時を刻み、銀の燭台が夜を照らす。
鳥籠の中で眠る呪文書が、少女たちの運命を静かにひらく。
少女は、悲劇を避けるために杖を握り、 夜の呪文を唱える。
悪夢に遊びながら、運命を結び直す。
少女は、口元をゆるめていた。
でもその目の奥は笑ってなどいない。星座図の一点に指を置いた。
(ここが、葉月の座標)
そう言ったわけじゃない。 ただ、指をさすだけだった。
それで、すべてが始まった。
柔らかい光が丸く空間に描かれていく。
その真んなかには、愛しい想い人がいた。
「ハイビスカスのゆれる頃」、もう一つの物語。