あらすじ
某大型ショッピングモールの青果売り場で働く僕「田辺真(たなべまこと)」は大学を出てから、働いてきて37歳になる。
同じ売り場のケーキ店の「安西桃香(あんざいももか)」さんが気になっていたり、パートの人たちやバイトの子達に振り回されたり。
そんな特別なところなど無い職場……のはずだが、一つだけ大きく異なっている。
それはバイトとして働く「内海鈴(うつみすず)」
16歳の彼女は、真っ白な肌にアーモンド方の大きな瞳。
年齢不相応に大人びていながらも幼さを残す、美しい容姿と不思議な魅力を持つ彼女。
でも僕と彼女の人生が交わるのは、この店だけ。
それも売り場のチーフとバイトの関係性の中でのみ。
それでいい。
年齢も立場も違いすぎる。
彼女も僕など眼中にもないようだ。
そんな僕らは接点も無く時期が来たら、離れていく。
そのはずだった。
あの夜。
門限に遅れる、と話す彼女を家まで送った雨の日。
その夜を切っ掛けに、文字通り僕の世界の全てが変わっていった。
取り返しが付かないくらいに。