あらすじ

彼は事件を防ぐ。だから、名探偵にだってなれない。  並外れた洞察力も、外れすぎると平凡と化すらしい。推理小説を読みながら、そんな話をしたことがある。というのも、恋人の岸間がその凡人の代表格であるからだ。  彼の頭脳は、世にある可能性を比較する。道端に缶があったとしよう。彼は考える。缶につまづいて転ぶ人がいる「かもしれない」。その先に車がある「かもしれない」。跳ねられて死者が出る「かもしれない」……。すべての可能性を処理し、「起きるかもしれない事件」を防ぐのが、岸間という人間である。結果、彼の活躍は日の目をみないのだった……。 ※表紙変更中です。

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エブリスタ
エブリスタ2020/03/09
  • 現在の作品彼はたぶん、名探偵になれない