あらすじ
源頼朝は、実の弟・義経を死へと追いやった。
弟がこの世からいなくなった、それからの日々。頼朝は弟の夢に苦しめられ、夢遊病に侵されていた。
──幾多の歴史が過ぎ去り、時は令和。
義経は生まれ変わり、普通の高校生として平穏に暮らしている。けれども、何の因果か前世の記憶を持っていて、雪の日に思い出すのは、かつての兄・頼朝のことだった。
「今さら恨む気持ちは、もうない。なら、会いたい、という気持ちはどうして抑えられないのか……」
そんなある日、冬の冴えた青空から、風花がひとひら、降ってきて──