あらすじ

こーちゃん「モノではなく、アーサー王の名跡を継げるかどうかです」 カール「アーサー?」 こーちゃん「彼の国の伝説上の王です。300年ほど昔、ローマ軍が撤退した後、サクソン人のブリタニア侵入に抵抗して、これを撃退したケルト人の指導者といわれております」 カール「ケルトの者どもは、殆どカレドニア(スコットランド)に追い払われて、今のブリタニア本土はすっかりサクソン人のものとなっているではないか。今更、ケルトの王のおとぎ話でもあるまい」 こーちゃん「おそれながら、大帝も今やこのヨーロッパ大陸を支配するお身の上でございますが、それも西ローマ帝国の肩書きをお持ちだから、この大陸に住む人々がひれ伏しておるのではありますまいか?」 カール「東ローマ帝国との関係もあるため、わしからは正式に名乗った覚えはないが、ローマ教皇猊下との関係から、事実上の西ローマ帝国皇帝という者が多いのはたしかだ(正式の即位は西暦800年)」 こーちゃん「それと同じことで、ブリタニアでは、アーサーの名を継げる者でなくては、彼の国の総君主になることはできません。おそらく王子が帰還を躊躇しておられるのも、自らがアーサーの名を継ぐ者と認められるかどうか、そこを危惧しておられるのでしょう」 8世紀ー。 ローマ帝国崩壊後の中世ヨーロッパに一代の英雄カール大帝が降臨し、ようやく近世の僥倖見えんとした時代ー英国もまたいくつかの勢力に分かれて抗争していた。彼らが求めるのは、英国総君主の名称である「アーサー」の名跡。カール大帝の娘婿となっていたエグバートは、大帝の政治的目論見もあって、「魔法女子」たちの援けを得て、故郷英国への帰還を図る。 その前途には、今や英国の覇者となった義兄レッドウルフと荒廃したロンドンの街が待っていたー。 「歴史の陰に魔法女子在り」 「グスクの海」にも登場する魔女ミサトの前日譚。 ミサトの秘められた恋慕の物語とは?

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エブリスタ
エブリスタ2019/09/06
  • 現在の作品アーサーの名を継ぐ者