あらすじ
「学ぼうとする者を追い払うのか!」
対面前の控えに使われる狭い間の奥に、三人の僧と、彼らに向かって拳を握り、仁王立ちしている若い僧の背が見えた。
「そんな寺なら、火を放って何もかも灰にしてやる。お前たちのお得意や、一切を無に還してやるぞ!」
居並ぶ年長の僧たちを前に、若い僧は言い放った。今にも喉笛に食いつかんとする、虎の咆哮のごとくであった。
☆
時代は江戸初期。禅僧だった若い頃の山崎闇斎(絶蔵主)が土佐に渡り、儒学者となる決心をする物語。読んで頂ければ幸いです。
2019年、生誕400年を記念して関連作品を『嘉辰令月』と題してまとめました。「一条の光」「告子」を収めた小説本と、史実解説本の2冊組。よろしければどうぞ。
https://fukahiro.booth.pm/items/1478695
小説家になろう、アルファポリス、pixivにも掲載。