あらすじ

あの日、ピンク色の床が赤く染まった。 この場所で起きたその悲劇は、俺の心の中でずっと整理されないままだ。 亡くなった彼女の遺体。それさえも美しく見せるだなんて・・・・・・。 だから、桜が嫌い。この場所が嫌いだ。 楽しかったことも、絶望したことも、この木を見るといろんなことを思い出してしまう。そして、自分の中の狂った感覚に吐き気が止まらなくなる。 もう二度と、ここには来ない。来るもんか。 俺はずっとそう思っていた。 でも、気づいたんだ。この「嫌い」は特別だ。 自分の中で、ずっとこのままにしておくことはできない。 だから、今日は決めている。 「さようなら」って、言う。 この木にも、場所にも、さくらにも。 そして、自分の季節を前へ進めていこう。俺はもう、大丈夫。 過去と、それにたいする自分の気持ちに向き合うため、彼はあえてその場所に赴く。明日から前を向いて生きていくために。 きっともう、彼は後ろを振り向かない。

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エブリスタ
エブリスタ2023/03/22
  • 現在の作品散らない桜、枯れないさくら