あらすじ
雪野かぜさんの企画「自由律からはじまる物語」参加作品
けふも旅のどこやらで虫がなく(種田山頭火)
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時は江戸末期。
ある会津藩の脱藩浪士が、人を探しに流浪の旅をしていた。
その浪士の名は『時次郎』
時次郎は急な夕立を避けるように走り、誰もいない神社の境内で雨宿りをした。
雨に濡れた着物を手で払い、懐から出した手ぬぐいで顔を拭いた。
ふと何処からか野良犬がやってきて、時次郎の隣に座った。
その汚れた野良犬は左前足が無く、体中傷ついていた。
「なんだ・・・お前もか。」
時次郎は夕立の雨を眺めながら、
あの時のことを思い出していた・・・。