あらすじ
タクミとマリコは、20年以上、一緒に暮らしてきた夫婦である。
それなりに、幸せだとタクミは感じていた。
そんな時に、マリコがガンに罹っていることを知る。
しかも、余命1年という医者の見立てだ。
タクミは、どうにもマリコが可哀想だった。
そして、手術が終わった時に、以前の職場から、手術のお祝いをかねての飲み会の誘いが入る。
その飲み会に、マリコの同じ職場にいた木村という男も参加すると言う。
木村は、マリコが1番好きだった人だ。
タクミは、今でもマリコが木村を好きなら、マリコの為に、マリコを抱いてくれと、木村に頼むのであった。
そして、木村に抱かれたマリコは、木村と一緒になりたいと、タクミに打ち明けた。
マリコの幸せを考えたタクミは、それを受け入れるが、今までの20年間と言う夫婦生活は、何だったのかと自問するのだった。
1年と言った余命も、4ヶ月で死んでしまったマリコだが、抱いた木村は、マリコにとって、普通の女にすぎなかった。
マリコを1番好きと感じていない木村と一緒になりたいと思ったマリコは、果たして、幸せだったのだろうか。
マリコの中から自分が消えてしまったタクミは、ただ、マリコに会いたかった。