あらすじ

私たちの世界は二つに分かれています。 一つは私たち人間のいる世界、もう一つは魔族の世界です。  私たちと魔族の間には境界があります。 文字通り見えない壁があり、ちょうど半分になっています。  最初からというわけではありませんが、それがあるので互いの土地を行き来することもできません。  なぜ境界があるのか、それは私たちと魔族が遥か昔からずっと争っていたからです。  戦いはどんどん激化し、毎日多くの命が消えていきました。 当時の神様は悲しみしか生まない争いに大変怒り、大地をほんのわずかだけ残して海に沈めてしまいました。  神様の力はすさまじく、人間も魔族も大地と一緒にほとんどが海に飲み込まれてしまったのです。  そののちに神様は世界を分かつ境界を作りました。 互いの交流を無くすことで、同じことが無いようにしたのです。  二つの種族は争うことをやめ、残された土地で静かに暮らすようになりました。  人間も魔族も多くの仲間や大地を失くしてしまったため、戦うどころではなかったのです。  長い時間が流れ、人間と魔族の数が増えてきた頃に大きな変化がありました。  それは神様の代替わりです。 以前の神様は、新しい神様へこの世界を任せることにしました。今から三百年以上も前のことです。  新しい神様は人間と魔族にこう伝えました。  『互いに今の土地だけでは限界だろう。お前たちに大地を返していく』 世界中の者たちが聞いていて、そのすべてが喜びの声を上げました。  繁栄のためには数をもっと増やさなければいけません。ただ、増えても土地が無かったからです。  新しい神様はそのあとこう続けました。  『私は戦いの神でもあり、強い者が好きだ。そこで、戦場というものを用意した。自信があり、戦いたい者だけで挑んでほしい。戦いは半年に一度、勝った方に土地を少しずつ返してやろう』 また大きな歓喜が起こりました。  これが今も続いている戦場の始まりです。

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