あらすじ
いつも通勤で使っている駅で、恭一はある日の夕方、ピアノの音を耳にする。
行ってみると、弾いていたのは、中学時代、お互いを意識しながら、変な別れ方をしたまま会うことのなかった藤野奏恵だった。
中学三年の二学期に転入してきた彼女と、ちゃんと話すきっかけとなったのもピアノだった。
ある日の放課後、音楽室から聞こえてくるピアノの旋律に心惹かれ、覗いてみると、奏恵が弾いていたのだった。
「また聴かせてほしい」という恭一に、「いいよ」と言った奏恵だったのだが……。
再会するまでの奏恵の人生は、数々の運命に翻弄され続けていた。