あらすじ
都会で心を病み、すべてを失って四国の山間の故郷に戻った青年・景司。仕事も貯金もない中、荒れた耕作放棄地にジャガイモを植え、生き直しを始める。初めは畑の耕し方すら分からず失敗続きだったが、芽が出ても切ってまた育つジャガイモに、自分を重ねて少しずつ再生していく。
やがて景司の姿勢に共感した若者や地元の人々が集まり、芽を丁寧に取る作業を通じて、心を癒し、生き直す共同体が生まれる。「IMOTIONAL(イモーショナル)」と名付けられたその活動は、芋の加工・販売を軸に、農業と福祉、地域再生を融合させた新しいモデルへと成長していく。
都会で折れた人たちの「立ち直りの場所」として注目され、やがて全国から視察が殺到するまでに。かつて「折れた青年」だった景司は、今では“ジャガイモ大将”と呼ばれ、芋を通して人の命に寄り添う、生き直しの象徴となっていく――。