あらすじ
私、神宮寺翔子(28)は真莉興産に勤める平社員。コスパ厨、効率厨、鉄の仮面の女ではありますが、社会性は一応備えていると自負しております。
メールのやり取り、手間ですよね。
そんな手間を省くべく、私らしい返信をするよう学習させたAIに、メールの返信を任せていたところ、真莉興産御曹司、真莉京介とのデートがセッティングされておりました。
どうしてこんなことに……。
AIの暴走か、はたまた、「私らしく」返信した結果なのか。
デートで「メールはAIの自動返信にまかせていた」と伝えたところ、真莉京介はなぜか沈んだ様子。その後、明らかに不機嫌になって席を立って出ていきました。
「実は僕も自動返信にまかせていたんですよ」と言い残して行ったので、やっぱり、私と真莉京介がデートをするなんてありえないものなと納得しました。夢を見ないうちに気づけて良かったと。
それなのに、翌日、「僕は自動返信機能は使っていない」と真莉京介からメールが来ました。
これは果たしてAIが書いたメールか、真莉京介が書いたメールか。
夢は見ない主義だけれど、なんだか落ち着かない気分になる――。
コンテストテーマ「AI」に合わせて書きました。