あらすじ
由緒正しきの寺の長女、寺門莉子(てらかどりこ)は父の厳しいしつけの元で育った。
容姿端麗、頭脳明晰になった彼女は、高校で『高嶺の寺子さん』と呼ばれる存在になる。
しかし、莉子にはある秘密があった。
それは、将来どんなタイプの恋愛も書ける小説家になること。
しかし、父は不純異姓交遊を嫌い、門限まで設ける厳しさっぷりで、夢など認めてもらえないと彼女は諦めていた。
そんなある日の放課後、銀髪にピアスをつけた先輩が現れ、莉子の帰宅を阻止しようとする。
その理由は、莉子が密かに書き続けていた官能小説のノートを返すため。
咄嗟に違うと答えたが、莉子の後をつけてきた先輩が再度呼び止める。
彼女は諦めて認めると、「面白かった」と彼は告げた。
予想していなかった言葉に喜びを噛み締めた莉子だったが、その瞬間彼はキツい一言を浴びせる。
それは、「面白いけど、リアル感がない」という言葉。
恋などしたことのない彼女にとって、その意味の重さは図りきれないもの。
恥を忍んで、莉子は彼に頭を下げ、恋を教えてもらいたいと頼む。
先輩からは残念ながら冷たくあしらわれてしまうのだが、そのイケズな態度に莉子もまだ知らない自分が目覚めてしまう。
若干引きながらも、チャラ男の先輩は折れて莉子の恋の先生を引き受けた。
その際、彼は交換条件を出す。
それは、
『俺に溺れること』
『俺以外の男にときめかないこと』
だった。
師弟関係から始まる、誰にも秘密の不純異姓交遊ギリギリの物語。