あらすじ
記憶を失くしたエマは、美術学校の教師として東京で暮らす決断をする。が、以前の自分との違いに戸惑い、やがて恋人ショウタとの関係に影を落とす。
ストックホルムに帰ったエマを追いかけるショウタだったが、そこで記憶を失くす前から彼女を苦しめていた過去に気が付く──。
「あの金髪は、いずれ色褪せて暗くなるよ。碧い瞳は、泣いたぶんだけ灰色がかってくる。私みたいに」
「それがスウェーデンでは大人になるってことなんだね」
「そう。でも悲しいことではないのよ。それを、小さい子たちに証明しなくてはいけないね。きっと」
そこにはいつも儚くて、それなのに鮮やかな、あなたが居た。
スウェーデン人の美しい女性が失った記憶を、日本人の恋人がストックホルムで再生する──。