あらすじ
美来(みく)は金曜の夜というのに、会社でひとり残業をしていた。
育った環境から離れたくて、
大学進学とともに東京に上京した。
大学生活それなりに楽しんで、
友達も彼氏もできた。
けれど、どこか満たされなかった。
就職してから仕事と人間関係に揺れているうちに、
恋をすることを忘れ、
自分の居場所が見つからないまま、
自分の価値を見出せないまま、
ただ毎日を流していくだけの日々を過ごしていた。
そんなとき、マモルに出逢った。
透き通った白い肌、
長いまつげ、
黒い髪、
吸い込まれてしまいそうな瞳。
彼はいつか見た月のように美しかった。
その妖艶な美しさに、一瞬で恋に堕ちた。
でも、彼には秘密があった。
「僕は血をいただいて生きる、吸血鬼。君と、君の血に恋をした」
「私も、あなたと同じ。居場所なんかないよ」
帰る場所がない美来と、
永遠の孤独を生きる吸血鬼のマモル。
ふしぎな同棲生活が始まった。