あらすじ

わたしには、黒い猿が見えた・・・そこに父たちはいなかった。父たちがいた場所には、2つの黒い影が座っているのだ。大きな毛むくじゃらの猿。よだれを垂らし唸り声をあげながら、蜜柑を皮も剥かず食べている。炬燵の上には血まみれた衣類が散乱してボロボロに咬み砕かれたメガネがあった。シンイチおじさんがよくかけていた丸眼鏡だ・・子供心にわたしは、ここには今、入ってはいけないことを直感した。 いまや会社や家庭という名の安定した楽園は失われ、関係性の渦の中で悲痛な叫びを圧し殺すだけ…。そんな新しき時代のための小説。 (村田基 作品(1989) 改題)

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エブリスタ2020/11/22
  • 現在の作品黒い猿