あらすじ
お父さんたちの仕事の都合で、小六の一年間、おばあちゃんちで暮らすことになったわたし、杉崎日菜。
「ただいまー」
他に誰もいないはずの家の中に向かっておばあちゃんが声をかけると、だだだだっと見知らぬ男の子が走ってきた。
「おばちゃん、オレ決めた。日菜をオレの嫁にする」
出会った瞬間、そんなことを言い出した男の子――本山俊哉くんは、事情があって、今、わたしのおばあちゃんと一緒に暮らしているらしい。
「あ、やべっ」
翌朝、出会い頭に正面衝突した俊哉くんのおしりから生えていたのは……キツネのしっぽ!?
学校のみんなには、キツネだっていうことはヒミツにしているんだって。
それって、みんなをダマしてるってことだよね?
わたしだって……あるヒミツのせいで、みんなとは距離を取るようにしているのに。
だけど、ここのみんなと一緒に学校生活を送るうちに、だんだんみんなのことが大好きになって。
嫌われたくないからこそ、みんなから離れなきゃってわかっているのに。
わたし、どうしてもみんなと一緒にいたい。
わたし、いったいどうしたらいいの?
「ポプラキミノベル小説大賞」応募作です。