あらすじ
これは、怪人がヒーローになる話。
(基本週一投稿)
その存在が確認されたのは一月一日、雪の降る日だった。
新年を祝い、皆浮足立った様子の昼下がり、一件の通報が警察に入る。
「娘が猫の様な着ぐるみを着た誰かに連れ去られた」
こんな時にも不審者は出るものだ。警察官の男は帽子をかぶると、白い息を吐き、自転車に跨った。
現場に到着した男が見たのは通報者と思しき男女が倒れ、一人の少女が涙を流し、不審者がその少女に近づく様子。警察官は咄嗟に拳銃を構えた。
「止まれ!」
静止を呼びかける声もむなしく、不審者は警察官に接近した。明らかに人外のスピードで。
男は思わず発砲した。
一月一日。人々は驚きの光景をテレビ越しに目撃した。
スーパーボールのように飛んでいく車、