あらすじ
死んだ父は若草幽玄という画家だった。
彼には願いがあった。それは「画家・若草幽玄は死なない」というもの。だからぼくは幼いころから父と同じ絵を書くよう育てられてきた。
結果、父が死んだあとも〝若草幽玄〟は作品を描き続けている。
ぼくは友人に助けてもらいながら、若草幽玄であり続けるために邪魔なものを消していく。
しかしそのなかで、自分自身はなにの希望も願いも持たない、空っぽな人間であることに気が付いてしまった。
胸の空洞を埋めるために、ぼくが向かった先は。
そんなぼくを前にして友人はどんな表情を浮かべていたか。