あらすじ
母1人、子1人の貧しい家庭で育った雅也は、二十歳の夏、瀬戸内海に浮かぶ島々をバイクで旅していた。
その途中の小さな島で、軽トラックにはねられた1人の女子中学生の命を救う。彼女のことが気になった雅也が病院に駆けつけた時、たまたま同じ血液型だった雅也が輸血をすることになったのだ。
(彼女の体には、俺の血が流れている……)
彼女への愛しさが溢れる雅也は、数か月後、再びバイクで島を訪れ、彼女の家を訪ねた。
しかし彼女は、医者を父親に持つ裕福な家庭の一人娘だった。
彼女には、同じオーケストラの団員の、響という仲良しの青年もいた。
身分の違いを痛感し、いたたまれなくなった雅也は、彼女の家を後にするが、そんな彼を、彼女が追いかけてきて……