あらすじ
師匠と弟子の不気味で奇妙な二人の話。ホラーでミステリーで恋愛なショートショート
「師匠って一体何なんですか?」
僕は窓際のヘリに座って本をぺらぺらとめくっている師匠に向かって聞いた。本をめくっているが絶対に読んでいないと自信を持って言える。
「私? 私は大学生であり浪人生であり、社会人であり、姉であり、先輩であり、先生であり、女性であり、仙人のような師匠だよ」
師匠はにやりとシニカルに笑いながら言った。
「何言ってるんですか?」
呆れながら僕はため息を吐く。
「あと、私は可愛い」
自分の顔を指さしながら言った。窓から差し込んでくる日差しが師匠の顔を明るく照らす。綺麗に整った顔に愛嬌のある笑顔が腹立たしい。