あらすじ
昭和十年代、東京市牛込区。
大学生の真木 哉(まき・はじめ)は、年上の恋人である玉乃井 櫂(たまのい・かい)にメロメロでひとときも離れていられない。
櫂は朝顔の育種家で、哉の通う大学の理学研究室に民間研究員として出入りしている。櫂の長期出張で離れ離れの時期を経験したり、学生主催の納涼会にひっぱり出されて過ごすうちに、互いへの思いをさらに深めていく二人。
しかし櫂は、哉への気持ちが募るほどに自信をなくしてもいた。
――哉さんのことがどんどん好きになっている。一緒にいたい。でも、私は哉さんを幸せにできるのかな――。
納涼会のにぎやかな会場で、櫂はある人物に出会う。そして激しく動揺する。
――やっぱり私がいなくなることが、哉さんにしてあげられる、ただ一つのことじゃないかな。哉さんのような人を私がひとりじめしてはいけないんだ――。
揺れる櫂の気持ちを、哉はまっすぐに受け止めた。
「櫂さんの言う、まっとうな幸せって何ですか。俺の幸せは自分で決めます。だからできればそばにいてほしい。これは俺のお願いです」
哉の言葉に対する櫂の答えは――。
* * *
これは拙作「獅子と牡丹」の続編ですが、この作品単独でもお読みいただけるようにしています。どこまでもブレない年下ワンコ攻めの哉と、けなげ&おっとり年上美人の櫂の、ほんのりエッチなハッピーエンドBLです。
お読みいただけたら嬉しいです(〃ω〃)