あらすじ

小さな町の片隅にある古びたバー。そのカウンターの端に、痩せ型で丸眼鏡をかけた60代の牧師が、今夜も静かに座っている。片手には琥珀色のグラス、背後には十字架が描かれた古いポスター。そして足元には、彼にしか懐かない黒猫のマリア。 説教壇とは違う“第二の説教場”ともいえるこのカウンターで、牧師は常連客や見知らぬ旅人と語り合う。 信仰と酒、救いと酔い――いかにも相容れないように思える二つを、彼は不思議なバランスで調和させる。 時に笑い、時に聖書を開き、時にグラスを置いて沈黙する。そこには、宗教書にも酒場文学にもない、日常の中に差し込む小さな光があった。 やがて、一杯の酒をきっかけに、人々の人生が静かに変わっていく――。

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エブリスタ
エブリスタ2025/08/13
  • 現在の作品グラスと十字架