あらすじ
一途な同室者【針崎澪】×スキャンダル大好き性悪新聞部員【垣根孝】
利害一致で始めた″擬装カップル″。友人以上恋人未満の2人の関係は、垣根孝が澪以外の人間に関心を持ったことで破綻していく。
※この作品は単体でも読めますが、
本編「腹黒王子と俺が″擬装カップル″を演じることになりました」(腹黒完璧風紀委員長【天瀬晴人】×不憫な隠れ腐男子【根津美咲】)のスピンオフになります。
****
【あらすじ】
「やあやあ、どうもどうも。針崎澪くん、で合ってるよね?」
「君って、面白いね。この学園に染まってない感じ」
「告白とか面倒だろ? 恋人がいれば、そういうの減るよ。俺と“擬装カップル”やらない?」
軽い声音に、無遠慮な笑顔。
癖のあるパーマがかかった茶色の前髪を適当に撫でつけて、猫背気味に荷物を下ろすその仕草は、どこか“舞台役者”めいていた。
″胡散臭い男″それが垣根孝に対する、第一印象だった。
「大丈夫、俺も君に本気になんかならないから。逆に好都合じゃない? 恋愛沙汰を避けるための盾ってことでさ」
「恋人ってことにしとけば、告白とかー、絡まれるのとかー、無くなりはしなくても多少は減るでしょ?
俺もああいうの、面倒だからさ。で、君は、目立ってるし、噂もすぐ立つと思う。だから、ね」
「安心して。俺は君に本気になんかならないよ。むしろ都合がいいでしょ、お互いに」
軽薄で胡散臭い男、垣根孝は人の行動や感情を観察するのが大好きだった。
学園の恋愛事情を避けるため、″擬装カップル″として利害が一致していたはずの2人。
しかし垣根が根津美咲に固執したことをきっかけに、2人の関係は破綻していく。
執着と所有欲が表面化した針崎 澪。
逃げ出した孝を、徹底的に追い詰め、捕まえ、管理する。
拒絶、抵抗、絶望、諦め——そして、麻痺。
壊されて、従って、愛してしまった。
これは、「支配」と「観察」から始まった、因果応報な男の末路。
【青春BLカップ投稿作品】