あらすじ
人の生活の営みに隠れ、人々を脅かす有象無象が溢れていた。それを退ける力を持つ退魔師もまた、表に出ることなく妖魔と戦い続けていた。
幼い時に両親を妖魔に殺され、以後退魔師の家に引き取られ成長した緒山慧、引き取られた家が退魔師の中でも名門だったせいか、慧にとっては居心地が良くなかった。高校卒業後は退魔師になる道を歩まずに都会の大学へ進学した。
都会の生活は楽しく、今までの暗い日常を塗り替えていった。それでも心には常にあの日の光景が鮮明に広がっていた。そして、その光景の後ろにある影も濃くなっていた。
故郷を飛び出してニ年、僕はここに帰ってきた。