あらすじ
高校二年の春、真弓は「見られること」に戸惑いながらも、自分らしさを模索していた。 そんな彼女が出会ったのは、機械科に通う景司。無口で誠実な彼は、真弓にとって「嘘をつかない存在」となっていく。 互いに少しずつ言葉を交わし、心を通わせていく二人だったが、進路の選択がやがて静かなすれ違いを生む。 真弓は東京の大学へ、景司は地元の町工場へ。 離れた場所でそれぞれの道を歩みながらも、手紙を通じて心をつなぎ続ける二人。 数年後、偶然の再会をきっかけに、互いの変化と成長を確かめ合い、未来への静かな約束を交わす。 季節が巡るように、心もまた輪郭を変えながら、確かなかたちを描いていく。 これは、見つめ合うことの意味と、言葉の力を描いた、静かな青春の物語。