あらすじ

私はしがない物書きである。 私には私の筋書きがあった故に、その時、その瞬間を狙い定めて自死をした。 私はたいへん満足である。 ただ、事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、気が付けば鴉になっていた。仏門を通ったわけではないが、命を粗末にした罰として畜生に落とされたのかもしれない、そう思ったが、結局のところ、その答えを教えてくれるものは何処にもおらず、そこは辺り一面青々とした森の中だった。 そしてその世界は私の知るところではなく。 兎にも角にも生きているのならしょうがない。 内から湧き出てくる生命力、生きたいと思う気持ちを胸に空を飛ぶ。 よく分からない化け物も闊歩している。 私は私を成すために、強くならなければならなかった。 やがて何を成すのか、あるいは何も成さないのかもしれない。 こういう時に使う言葉がある。 要するに、神のみぞ知る、というやつだ。

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カクヨム
カクヨム2025/06/22
  • 現在の作品鴉の啼くころに