あらすじ

そこは、『霊術』という名の異能力が、当たり前に存在する世界。 『霊術』は武力としてだけでなく、生活の一部として使われるほど世に定着していた。 そんな世界で、霊術界の権化であり頂点『水無月家』に産まれた少年、水無月 祐。 彼は平和が好きだった。 誰しもが、権力に怯えず過ごせるように。 誰しもが、心を寄せ合い笑えるように。 そんな世界を目指していた。 だが………彼は、ある日を境に全てを失った。 家族、級友、富、名誉。 命以外の全てを奪われたその少年は世界に失望し、心を閉ざした。 そして『大切な人』を作らず、1人で生きていくことを選んだ。 …………だがそれでも彼は、人が好きだった頃の自分を忘れることは出来なかった。 人と触れ合いたい。 笑い合いたい。 いつしかの記憶がそう呼びかけるが、自らが抱える「孤独」が、それを阻む。 「孤独」と「平和」の矛盾を抱え、少しずつ心に傷を負いながら、それでも何も無いフリをして生きていく日々。 そんなある日、彼は唯一この世に存在する友人「神崎 恭也」に、入学するはずなかった高校へ無理矢理連行される。 そこは霊術士を育てるための高校とは名ばかりの養成所、『月園高校』。 平和と同時に霊術士としての道を捨てた彼にとって、そこは自身の存在が許されない場所だった。 元「権力者」である彼を周りは否定し、悪態と誣言が飛び交う。 そして………………そんな、否応なく導かれた夢も希望もない地で、彼はある少女に出会った。

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小説を読もう2024/09/21
  • 現在の作品それは、いつかの霊術世界