あらすじ
女神の神託を受け、「帝国の滅亡を救う」とされた聖女シェイ。
しかし彼女は、人々の前でただ静かに微笑むだけで、決して奇跡の力を使おうとはしなかった。
いつしか「役立たずの微笑み人形」と蔑まれたシェイは、国民の支持を集める偽りの聖女の台頭によってその座を追われ、帝国を騙した大罪人として地下牢に投獄される。
民衆から石を投げつけられ、あらゆる陵辱に耐えながらも、彼女の微笑みが消えることはなかった。
だが、帝国が前代未聞の災厄に見舞われ、偽りの聖女の無力が暴かれた時、人々はようやく自分たちの過ちに気づく。
そして、手のひらを返して罪人となったシェイに、涙ながらに救いを乞うた。
ひざまずく王太子と、祈るふりをする民衆を前に、シェイは八年間の沈黙を破り、氷のように冷たく、そして美しく告げる。
「……嫌よ。」
これは、神に選ばれ、人に裏切られた少女が、その全てに裁きを下す、壮絶な復讐の物語。
彼女の微笑みの本当の意味を知った時、帝国は本当の絶望を知る。