あらすじ
梯(かけはし)は、精神の奥底に潜り込み、言葉と認識の力だけで人を救う“異端”の治療者。
彼の治療は医師会のガイドラインにも、心理テストにも、薬の処方にも頼らない。
ただ相手の精神世界に入り、そこに巣食う“呪い”を見つけ、断ち切るだけだ。
ある日、梯は母親から虐待を受けた青年と出会う。
青年の心の奥に潜むのは、幼い頃に刷り込まれた蜘蛛のような黒い怪物――それは、彼が偶然出会った一人の少女にまで影響を及ぼそうとしていた。
梯は怪物を討ち、青年を少女から解放する。
しかし、その治療は“違法”だった。
医師免許を剥奪され、さらに無免許治療で拘置所へ送られた梯。
それでも彼は諦めない。
人の心に巣食う呪いを断つことこそ、自分の存在理由なのだから。
救いとは何か。
正義とは何か。
そして、治療者は何のために存在するのか――。