あらすじ
家の近くにある星降神社のご神体は、隕石かもしれない。惑星地質学の研究者である葦原迪《あしはらみち》は、そう見込んで夜中に神社の境内に忍び込むが、そこで研究室の同僚である明松北斗《かがりほくと》と鉢合わせをする。
だが、なんだか明松の様子がおかしい。「結界を壊した責任を取れ」などと言いがかりをつけられ、いきなりキスまでされてしまう。
その日を境に、迪は常識では考えられない怪異に見舞われるようになってしまった。美少年に変身する三毛猫にからかわれたり、おぞましい化け物に貞操を奪われそうになったり。その度に何かと迪を助けてくれる明松。ある日迪は、そんな明松が抱える深い孤独と後悔とを知ってしまう。
研究者としての迪の理性は、神様なんていないと告げている。でもそれなら、今ここで、自分を抱きしめてくるこの人は誰なんだろう?
この人がいるだけで、夜はこんなにも優しいのに。