あらすじ
>>あらすじ
全球戦争と呼ばれた、三度目の世界戦争から15年。太陽光が管理され、光を「買う」ことで生活が成り立つ都市国家《東京市国》。
戦争のために生まれ、今では人格破綻者として放置されたナノマシン適合者《アセンブラ》の少女たちは、その支配構造の中で、忘れられたまま、生きていた。
第一総裁が演説中に爆殺される事件をきっかけに、彼女たちは再び表舞台へと引きずり出される。
全球戦争の再開を望む戦争兵器《王》の帰還。
光の流通を支配する《太陽の所有者》の暗躍。
世界が再び戦場に変わる中、少女たちは、光の届かぬ都市にその存在を刻もうとする。
>>登場人物
虚山 無音(むなやま・むおん)
重力操作型アセンブラ。常にふわふわと浮いている、やる気ゼロの少女。
「帰りたい」と繰り返しながらも、誰よりも人間の痛みに敏感。
他者と距離を取るが、その根には“地に足をつけること”への恐れがある。
有原 有朱(ありはら・ありす)
酸化操作型アセンブラ。炎と破壊に快楽を見出す、天真爛漫で危険な少女。
「爆死したい」が口癖だが、本心では“燃やしたくないもの”を探している。
敵にも味方にも、容赦のない美学をぶつけてくる破壊のアーティスト。
氷室 密花(ひむろ・ひそか)
光学操作型アセンブラ。監視と不可視化のスペシャリストで、冷静沈着な分析屋。
“見えすぎる”能力ゆえに人を遠ざけてきたが、誰よりも都市の異常に早く気づく。
八坂 八重(やさか・やえ)
内務市民委員部特別査察局特別資料監理部第0課の現場担当査察官。
戦時中のアセンブラ部隊と何らかの因縁を持ち、少女たちに複雑なまなざしを向ける。
冷静かつ柔らかな態度で、チームを裏から支える現場の大人。
蘇枋 鈴(すおう・すず)
同第0課の課長。表情をほとんど崩さない冷徹な観察者。
政治と戦争、光と人間の関係を知りすぎたがゆえに、少女たちを「駒」として動かす。
だが彼女にも、「守れなかった者たち」の記憶がある。果物を皮ごと食べる。
奥崎 謙四(おくざき・けんし)
“王”と呼ばれる初期ロットのソレイナ適合者。全球戦争の生き残りで、戦争そのものを体現する存在。
かつて戦場で人間性を喪失し、その痛みを抱えたまま世界を壊そうとしている。クソ強い。
>>世界設定
東京市国(とうきょうしこく)
全球戦争後、超大国の緩衝地帯として名目上独立した都市国家。
実態は企業連合とPMCによる“光の支配”が進む巨大都市。
太陽光透過率制御ナノマシン《ソレイナ》
都市中に散布されたナノマシン群。
太陽光の透過率を制御し、エネルギー・情報・支配の媒体となっている。
内務市民委員部(MICA)
旧警視庁相当の準軍事的官僚組織。治安・行政・思想統制を一手に担う。
特別査察局 特別資料監理部 第0課(ゼロ課)
ナノマシン《ソレイナ》や適合者《アセンブラ》に関する特別調査部門。
表向きはゴシップ雑誌のスクラップ整理が主な業務の閑職。
部長は別任務専従中で、実務は蘇枋鈴に一任されている。
アセンブラ
ソレイナ適合者。人体に埋め込まれた制御ノードを通じて、物理法則を一部操作できる人間。
太陽の所有者
ソレイナを用いた太陽光市場を支配する企業連合の通称。
正式名は《パン・パシフィック・ソーラー・サプライヤーズ・クラブ》。
主要株主20家族は現在、軌道上の宇宙ステーションに居住している。