あらすじ
ー冒険者。
それは、己の気の向くまま風のままに生きる、自由を愛する者達の名である。
なんつう高尚なもんでもなく、定職に就けない事情だったり、はたまた定職に就きたくないって感じだったり、まぁある種の人生の落伍者的なもんだ
。
中にはランクをガンガンあげて、お偉いさんと関係をもって成り上がるやつもいるが……俺にはその気がわからねえ。偉くなりたきゃちゃんと働くし、金が欲しいなら別のことをすりゃあいい。ってのもあって、俺は万年Cランクの中堅でのんべんだらりと生きている。
俺の名前はグレン。ただのグレンだ。自由を愛し自由に生きる……そんな感じの男さ。
好きな時に働いて好きな時に酒を飲む。それにツマミがあれば人生は事もなし。
……と、思ってたんだがなぁ。
ある時、森に狩りに出かけた時に出会ったがきんちょ、チルって言うんだが、こいつと出会ったが運の尽き。いや、周りのやつらは運が巡ってきたなんていいやがるが、何かおかしな事は起こるはお貴族様に妙に近寄られるわ、あげくのはてには結婚させられそうになるわ……なんでこうなっちまったんだろうな……。
あぁ、がきんちょ……チルとの出会いはちょうどこんな感じの、収穫祭の前の暑い日の事だった。