あらすじ
主人公、五十嵐由奈はこの春から中学一年生。
小学校時代、自分に嫌がらせをしてくる男子たちとの死闘を繰り広げていた彼女は、そんなすさんだ環境から逃れるために一念発起して、私立の名門校、聖玉館学園中等部に入学を果たす。
彼女が聖玉館でやりたいことは、今までの暴力的な自分を捨てて、おしとやかなお嬢様に生まれ変わることと、受験の日に困っていた自分のことを助けてくれた恩人の通称「天使ちゃん」と再会すること。
そして入学式の日、由奈のことを追いかけてこっそり聖玉館に入学してきていた、自由人の幼なじみ・園宮ゆかりとの再会や格闘技の元小学生チャンピオン・海渡真凛、外交官の娘でちょっと不思議な帰国子女の朝菜澪などの新たな友人たちとの出会いののち、由奈は念願の「天使ちゃん」と再会を果たすことになる。
「天使ちゃん」の名前は麻生智。心優しく紳士的かつ、天使のように愛らしい見た目の少年である彼に、由奈はすっかり心奪われてしまう。
新たにできた友人たちともすぐに打ち解け、新たな学園生活をスタートさせる由奈。
最初に考えていた由奈自身の理想とは違うものの、彼女の中学デビューは順風満帆、と思われたのだが……。
そんなある日のこと、智と初めて地元で待望の放課後デートをしていた由奈の前に、地元の中学に進学した悪ガキたちが現れる。
由奈のデートを邪魔しようと、あの手この手で嫌がらせを仕掛けてくる男子たち。……いよいよ我慢の限界、と思ったその時、智が彼らの前に立ちふさがる。
智のような優しくかわいらしい少年に悪ガキの相手などできるわけない、と思った由奈だったが、智はその口八丁手八丁と強い気迫で、彼らのことを追い返してしまう。
優しいだけじゃない智の心の強さに感激する由奈。
……だが、由奈はまだ知らなかったのだ。実は智の強さは、「心」だけではない、ということを。
彼の真の強さを知った時、由奈と智の物語は、本格的に幕を開けるのであった。