あらすじ

幼少時に両親が蒸発し、児童養護施設で長い事育つが、小学校高学年の時の父方の親である祖父に引き取られ、その後は高齢の祖父と狐虎の二人で静かに暮らす。祖父は田舎の山村で木こり兼マタギをしており、狐虎も無骨ながら色々と教えてくれる祖父から山の知識などを教わる。ある時、学校から帰ると祖父が倒れており、その後しばらく入院したのち、祖父は病によって亡くなる。唯一の肉親を失った狐虎は中学卒業と同時に祖父の仕事である木こり、マタギの仕事を引き継ぐ事を決意したその夜、「やまおこし」と呼ばれる瞬間的な突風に襲われ体ごと宙へ投げ飛ばされる。 背中に激しい衝撃が走り、呼吸が出来ない程の打ち身、何度も咳を繰り返してようやく呼吸を再開するとそこは漆黒の闇の中を月夜が照らす深い森の中。だが、その月は信じられない程大きく、狐虎の背中に当たった壁のようなものは見た事もないような巨大な樹木であった。 そう、彼は所謂『異世界』へと転移してしまったのである。

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カクヨム
カクヨム2025/06/07
  • 現在の作品狐虎 ―転移無力者―