あらすじ
こちらの作品は「マリアの恋人」の続きになります。
「……あの娘に手を出してみろ、おまえを殺してやる」
学校祭で起きた事件のあと、割り切れない思いを抱えつつもそれぞれの生活に戻った遠山や研一たち。
遠山は毎日のように庸介の見舞いに訪れているが、そこに真実(まみ)の姿はない。彼女とはもう会うことはないと思っていた遠山だが、安西という男がきっかけで真実と再会することに。
そして二人の再会に合わせたように、遠山のマンションの隣の部屋で殺人事件が起きる。
殺されたのはマンションの隣に住む絵画教師・羽田。
犯人は羽田の生徒であった青年・一ノ瀬だった。一ノ瀬は、羽田を殺した動機について「自分の描いた絵を貶されたから」と語るが、真実は不審に感じる。
殺された羽田の娘・千明が心配な真実は、遠山と一緒に千明に会いに行く。
千明は生まれつき体の色素が少なく、真っ白い髪や肌を持つ「アルビノ」という体質だった。
「とても信じられないんです。――あの人が……一ノ瀬さんが、父を殺したなんて」
「本当に、あの人が殺したんでしょうか」
殺人事件の被害者遺族であるはずの千明は、真実と遠山に対し、今回の事件の犯人である一ノ瀬に会って、彼が殺人を犯した本当の動機を聞き出して欲しいと頼む。
父親を亡くした千明に同情する真実は千明の要望に応えようとするが、遠山は千明の態度に不審を感じる。
千明の要望の通り、一ノ瀬に会いに行く真実と遠山。頑なに口を閉ざしていた一ノ瀬だったが、羽田と千明の話になると「あんなやつ、父親じゃない!」と叫ぶ。
一ノ瀬が叫んだその一言は、やがて真実と遠山の過去をも浮き彫りにしていき――。
盲目の少女と、彼女の秘密を握る青年がコンビで事件の裏にひそむ闇を暴く! シリーズ第2弾!
表紙提供:むらたん様