あらすじ

清朝末期、魔都上海。  巷には怪異が溢れ、仙人とならずに地上で妖魔を祓い続ける霊幻道士の存在が未だに必要とされていた時代。  霊幻道士の青年グウェンとその弟子ユーリンは夜毎現れる僵尸たちを退治していた。  ユーリンは優秀な弟子だが、それは彼女が上位種の僵尸〈飛僵〉であるが故だった。彼女は自分を化物に変えた男に復讐を誓っていた。  一方、グウェンは人為的に造られた僵尸が多く出ることを怪しんでいた。  そこへ、情報屋ラウにより僵尸密造に関与しているという秘密クラブの情報が持ち込まれる。  一行はクラブへ潜入、主催者タンが妻・雪蓮を救うため行った悪事を暴く。グウェンによって諭され、自らの非道を悔いたタンは邪道士と僵尸研究施設の存在を仄めかし自害する。  雪蓮を仲間に加えた一行は、タンの残した手かがりを探るため、水郷の街を訪れる。地下に僵尸実験場を発見した一行だが、そこはかつてユーリンが拷問の末に殺された場所だった。その時、ユーリンの仇敵である邪道士が姿を現す。彼は霊幻道士でありながら左道に堕ちたグウェンの兄ジーンだった。兄を殺せず窮地に陥るグウェンを、ユーリンの決死の行動が救う。  再び上海。戦いの最中のある夜、ユーリンはグウェンに思いの丈を告げる。だが直後にジーンが再来し、お前の行動はすべて自分が仕組んだもので、そこに意思などないと告げる。ユーリンは絶望し、義荘を去る。 魔都に運ばれた僵尸たちの行方を探るグウェンたちは、租界の地下でジーンの側に組みしたユーリンと再会し、戦う。だが、それは時間を稼ぐための囮であった。本物の拠点では、黒幕である紫禁の老宦官が外国勢力を掃討し、清朝皇帝の復権を宣言するという妄念の下、巨大な竜僵尸を召喚していた。   街を救うべく奔走する一行だったが、ジーンが宦官を裏切り、竜僵尸と一体化する。人間の所業に絶望していたジーンは全てを混沌に帰すため更なる破壊を振り撒く。戦いの最中、ユーリンは僵尸の最終形態〈犼〉へと変化、グウェンを乗せて飛ぶ。グウェンは竜を倒し、ジーンの魂を救済する。  僵尸を全て倒したというグウェンに、ユーリンは「まだここに一体残っている」と告げる。グウェンは彼女に自らとどめを刺した。  そして、現代。  魔都の街角で、最後の僵尸を葬った道士が力尽きようとしていた。  そこへ銀髪の地仙が降りてくる。魂が肉体を離れ、尸解した道士を彼女は迎えにきたのだ。  ユーリンはグウェンの手を取り、何処へと駆けだした。

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カクヨム
カクヨム2022/02/19
  • 現在の作品ファントム・ルーラー