あらすじ

灰色に焦げた空の下、港町レドニアの外れで海を見つめる少年カイの腕には、赤い鎖紋──命焔の封印が刻まれていた。 命焔は使うたび寿命を削り、暴走の危険性もある禁忌の力。この世界では「長生きできない、危険な命」として、幼いうちに処分される。 謎多き師匠の命を賭して施された封印により、暴走を抑えられる唯一の命焔持ちとなったカイは、師匠が遺した“夢”を叶える旅に出る。 夢のうちの1つ──命を削る者を牢獄から救う──舞台は、黒鉄の要塞《グランヴェル》。 仲間のミラ、グランと共に潜入したカイは、地下牢で白髪の少女フィノと出会う。彼女は命糸を操り、他者の命を繋ぐ代償に自らの寿命を削る存在だった。 かつて師匠が救えなかった同じ境遇の少女。その瞳に、カイは自分の姿を見た。 だが脱出を阻むのは鋼鉄の巨体を持つ隊長。封印を外したカイの焔は暴れ狂い、寿命は一気に削られていく。暴走寸前、仲間とフィノの必死の手が彼を現実に引き戻した。 夜明けの海を舟で離れるカイの手には、夢の紙片。二つ目の夢に線を引き、次の目標──天空島を見据える。 寿命を燃やしながらも、仲間と共に進む。 命を削ってでも叶える夢が、ここにある。

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小説を読もう2025/08/11
  • 現在の作品命焔の夢