あらすじ

ヒルデガルドは思った。

今の自分は、ヒルデガルド・へスティング・ラドモンド。多分。

多分というのは、つい数刻前、夜が明ける前までは、別の名であったから。

一番新しい記憶では、ヒルデガルド・ウォール・ロングフォール。ロングフォール侯爵夫人と呼ばれていた。

ヒルデガルドは夕べまで、正確には三日前まで夫だった男性を思い浮かべた。

クリスフォード・ウォール・ロングフォール。三日前まで、ロングフォール侯爵家当主だった。

享年四十一歳。
昨日は、夫の弔いの日だった。

ヒルデガルドはどうやら、夫の葬儀を終えたその夜に、自分もまた命を終えたらしい。
命の幕を閉じる直前に、ヒルデガルドは神に祈った。
ヒルデガルドには後悔があった。

「後悔することが二つございますの。まず一つは、夫の妻になったことです。あの方それで、愛する女性を長いこと妾にするしかなかったのです。ですから、ダメ元でお願いしてみたいのですけど、」

「死に戻っても良いかしら」

果たして神は、ヒルデガルドの願いを叶えた。


❇鬼の誤字脱字を修復すべく公開後に激しい修正が入ります。
「間を置いて二度美味しい」とご笑覧下さいませ。

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❇100%妄想の産物です。妄想なので史実とは異なっております。

❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。

❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」

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アルファポリス
アルファポリス2025/08/11
  • 現在の作品死に戻ってはみたけれど