あらすじ
近世イタリア。遠方の所有地でペスト禍に巻き込まれ、地元の医師イザイアの屋敷に足止めされることになった貴族家の御曹司ジュスティーノ。
滞在するうちにイザイアを医師として尊敬するようになるが、快楽主義的なイザイアに翻弄され、徐々に彼との淫らな関係に堕ちていく。
♞ 2022.1.10無事完結致しました。
♞ 小説家になろうにてR15版を公開中です。
♞ R15版、第12回ネット小説大賞一次選考通過しました。
♞ ムーンライトノベルズにて改訂版を連載中です。
【本文より】
男性は、鋭い切れ長の目をこちらに向けた。
傍らにいた、淫らな格好の女の肩に肘を掛ける。
「御使いが、軍勢とともに諌めに参ったか」
気怠そうに男性は立ち上がった。
「是非とも知らねばなるまい」
そう言うと、女達を軽く押し退け、こちらに近付いた。
目の前まで来ると、稀有な程に整った顔立ちだと分かった。
彫刻刀で描いたかのような眉とその下の綺麗な掘り、鋭い眦、造形良く通った鼻筋と薄い唇。
人間臭さの無きに近い顔立ちと眼光の鋭さに呑まれ、ジュスティーノは戸惑った。
「“ 知らねばなるまい ” の意味が分かるか?」
男性は言った。
「いや……」
「不勉強な方だな」
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