あらすじ
長編作品第一部です。
目の前に広がる大海原のような景色に、なぜここにいるのかわからない男がいた。側に来たスーツ姿の男がその様子を話してくれた。
目の前は三途の川で、俺達はどうも死んだようだ、たくさんの人がいる。
途方にくれ、座り込んでいると、音ともに現れた僧侶のような男。
「志村智司(しむらさとし)か?」と言われ母親の名前を訪ねそれにこたえると、五円玉や五十円玉がひもで輪になったずしりと重いものを受け取り、渡し船の乗車券をもらったのだった。
そこでたらいまわしに会い、最後は本物のたらいに乗り、向こう岸にいけるかと思いきや、船頭のカエルに、向こう岸へ行けない、恨むなら、閻魔を恨めと言われ、たらいごと川の中へ引くり込まれていった。
目が覚めると靄の中、止まったたらいの中をのぞく金髪の男の子。
カツアゲまがいのことをされ、いらないといわれ、またたらいごと流されていく。
そして目が覚めた先は、獣人の世界。
目の前に現れたのは金のお面をかぶった王というデブの男。
そして杖を突いたヤギ。
ヤギは、志村を見て魔導師などいらぬはと言い、ほったらかしにしようとした。
それを聞いてぶちぎれた志村は、金を請求、最初は石を持ってこられ、それに怒鳴り散らすと、次は持ちきれないほどの金貨を持って来た。
だが根性でそれをすべて持って出たのだ。
お尋ね者になった志村は、とにかく逃げろと、この国、敷いてはこの島からの脱出を図るのだった。